なかむら司法オフィス

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債務整理の報酬に思うこと

こんにちわ!新宿の司法書士、中村昌樹です。

昨日ニュースで、貸金業法改正の波紋、という感じの特集をやっておりました。
その中で、司法書士・弁護士の債務整理の報酬が話題になっていました。

その中で登場した依頼者は、9社から500万円の借金があり、債務整理をしたところ、200万円の過払い金になっていたとのことですが、依頼者の手元に戻ってきたお金は約14万円ほど。100万円ほどが司法書士の報酬となり、残りは残った債務の返済に充てられたとのことで、いくらなんでも報酬取り過ぎだろ、という内容でした。
最近、このようなニュースを良く見かけるようになり、社会的に問題になっております。

確かに、私も高いとは感じました。ただちょっと待てよ・・・と考えてみました。
それぞれの事務所は、基本報酬、減額報酬、成功報酬を設定しており、9社の手続きをして、報酬基準に当てはめると、報酬もそれぐらい行く可能性があります。

例えば基本報酬が1社3万円だとして、9社で27万円。
200万円の過払い金を取り戻して、成功報酬が20%に設定してあれば40万円。
そして、減額報酬が10%に設定してあれば、利息制限法に引き直して、借金が500万円から0円に減額できた場合、50万円。
報酬は合計で117万円になる計算になります。

今は、良いか悪いか別として、債務整理がまるでひとつのビジネスモデルのようになっており、競争も熾烈で報酬も低くなってきてはいますが、ちょっと前までは先程のシミュレーションのような内容の報酬で行っていた事務所も多いと思いますので、このような事例は探せば沢山あるのではないでしょうか?
おそらく、どの事務所も事件を受任する前には、報酬体系について説明はしているのでしょうが、実際に手続きをしてみるまで、最終的に手続き報酬がいくらになるかは弁護士・司法書士自身も、依頼者も、正直分からないかと思います。

依頼者の皆様には手続き内容、報酬体系、シミュレーションなどを十分説明した上で事件を受任し、手続き中も密に連絡をとりあい、信頼関係を築きながら、手続きを進めていく必要があると気を引き締め直したニュースでした。

依頼者の皆様も、この辺りを十分理解に努めていただき、比較検討した上で、信頼できる事務所を選択すると良いかもしれないですね。

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